小保方晴子さんが中学生時代の読書感想文まで盗作とか言われているけど

ノーベル賞級の大発見がねつ造された大嘘かもしれないということで、大騒ぎになるのは当然だと思います。学生時代の論文に引用先を明示しないコピペがあって、博士号まで剥奪ではないかと言われているような状況ですから、小保方さんの周辺で他に嘘がないか探し回る気持ちもわかります。彼女が昔からそういう「癖」のある人だと納得したいということでしょう。

しかし、zakzakに掲載された「中学2年の時には、読書感想文コンクールで最優秀賞を獲得。大人びた文体で青春期の葛藤をつづり、《本当の永遠の命とは、自分の血が子供へ、またその子供へと受けつがれていく》などと再生医療にかかわる現在の姿につながるような記述も見られる。」という感想文から引用された文章の一部が、銀河鉄道999でのハーロックのセリフ「鉄郎。 例え、父と志は違っても、それを乗り越えて、若者が未来を作るのだ。親から子へ。子からまたその子へ血は流れ、永遠に続いていく。それが本当の永遠の命だと、俺は信じる」に似ているからと言って、中学校のころから盗癖があったと言うのは行き過ぎだと思います。

せめて感想文の全文が公開されていて前後の文脈が酷似しているなら納得がいくのだけれど。理科の授業や、生物学に触れるような本を読んで、人間が成長して親になり子供をつくりその子供が親になり子供をつくるという連鎖や、アフリカ大陸の端っこから人類は地球全体に広がった、なんて知識を得たときに、「生命は元々不死だ」という発想は誰でも思いつくレベルのことだと思います。自分でも子供の頃からそう思っていましたから。それを松本零士さんが格好いい場面と格好いいセリフで漫画に描いただけです。その場面と表現にオリジナリティがあるのであって、同じことに言及した文章を盗作だと言い出したらものすごい数になってしまうと思います。当然松本零士さん以前にも同じような文章は見つかるでしょう。

小保方さんが読書感想文まで盗用していたかどうかはもっと調べないとわかりません。新聞や雑誌ならもう少し調べてから書くでしょう。しかしネットでは憶測で書いてしまう人が多いので読む方が注意しないといけません。

以前、松本零士さんが歌詞にセリフを盗用されたと訴えた事件がありました。自分が作った作品が切り取られて勝手に使われたら嫌だと思う気持ちはわかりますが、「盗んで使ってやろう」という確信犯なのか、偶然類似してしまったのかを判別することってとても難しいことなのだなあと思いました。

自分も作詞作曲した曲が当時流行っていた楽曲に似ていると言われたことがあります。言われてから聞き比べてみて確かに似ていると思いました。自分にとって格好いいとか、気持ちいいサウンドを作っているうちに、たまたま似てしまったというのが正直なところです。自分はプロではありませんから、その曲を発売して収益を得るわけではありませんでしたが、なんとも複雑な心境でした。こうした偶然の類似は、表現をするもにとってとても厄介な問題です。プロとしてデビューする人は、他のミュージシャンと類似したりしない個性があるから認められるのだと自分は思っていますが、パクリとしか思えなくても売れていたりするから複雑です。音楽ではメロディーとかコード進行とかを精密に審査したらほとんど使い回しということになりかねないと思います。そこのところは「おおらか」にやっているというのが実態ではないでしょうか。

科学の場合は、大嘘の論文を書いても実際に実験をしてみて正しいと認められなければ「間違いである」とはっきりします。だから小保方さんたちの論文が全くデタラメだとは思えません。そんなすぐにばれるような嘘論文を出したところで何の得があるのでしょうか。学会からも追い出されるだろうし研究所もクビでしょう。

医学の大進歩につながる大発見は本当にあったのか、そこをまず明らかにしてほしいものです。研究者の人となりはその後で。

 

1 thought on “小保方晴子さんが中学生時代の読書感想文まで盗作とか言われているけど”

  1. 最先端の医療の話ともなれば、主力エネルギーの覇権争いに近い利権が関わって来るから、これに乗っかる裏社会が自分が都合がいいように、事実を歪めて来る可能性はあるよね。本当に医療に活かせる新発見なのかどうか、ここで焦らずにじっくり検証あるいは実証しなおしてみる事かな。

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