所変われば公立中学校のOJT推進も変わる

異動初年のことですが、OJT(On the Job Training)についてのプリントが配られて、新採から3年目くらいの教員二人を自分が担当することを知りました。前任校でもOJTの報告書のようなものがあったような気がしますが、これほど力んだ感じはなかったように思います。

自分が教員採用試験を受けるときに、「教員という仕事は採用されてからしか学べないから、素人のつもりで何でも聞くしかないよ」と恩師からアドバイスされました。採用試験の面接で管理職や同僚への報告と相談が抜けないようにという配慮からだと思いますがが、確かに現場では大学で習ったことは教科の専門的な内容についてしか役に立ちません。これは教科特性と教員養成系の大学かどうかで分かれるところだと思いますが、美術の教員養成系の大学では全方位でまんべんなく実技を学ぶので、そのおかげで教えるのに困ることは全くありません。普通の大学の教職課程や教科によっては、採用が決まってから教えるために膨大な仕込みをしないといけないこともあかもしれません。

OJTシートと呼ばれるこのプリントの目的は、「組織的に学び合う教員集団にするため」とのことですが、教科指導以外の仕事の大半は大学で習ったことなんて何もないので、元々OJT以外の方法で覚える方法などありません。OJTをルーチンとして定着させたいという意図はわかるのですが、このプリントに書いて提出する必要があるとは思えません。何を教えたとか、自分が何を学んだかなんて書き出していたら紙がいくらあっても足りません。また、学校独自のやり方は一年間見てやっと概略がわかるほど多岐にわたることなので、異動して来たばかりの教員には期待されても困ります。

教育委員会の文書によれば、「OJTの必要性の意識化」とか「受ける側も行う側も人材育成となることの意識化」なんてことが書かれています。どこの自己啓発セミナーの受け売りかわかりませんがが、学校の日常を回していくのに必要なことは教えるし、学びもしますが、教育委員会や学校が「OJTやってます感」を出すためにだけに提出書類を増やされるのは本当に迷惑です。そんな暇があったら、授業の仕込みや生徒との対話に時間を割くのが教員の本分だと思います。教職員がOJTをしているかどうかを、紙に書いて出さないと管理職が把握できないということなんでしょうか。

管理職や主幹が初任から3年目くらいの教員を集めて校内研修会をやっています。基礎的OJTはあの研修だけで足りないのしょうか。実務上のことはあまりに多岐にわたるので、あの紙には思いついたことしか書いてません。OJTシートで勤評をつけるのは勘弁していただいきたいです。

 

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